ひだまりHoney

「俺さー。紺野さんと一緒にプレイしたいんだよね」
「え？」
「フットサルチームに入れてくれないかなーと、ただ今企み中」

ひひひと、弟が笑い声を付け加える。

「この前ちらっと聞いてみたら、うちは社会人チームだからなって言葉濁されたんだけど」
「がっ、頑張って。口説き落としてください」

弟が紺野さんと繋がっていれば、それを理由に会えるじゃないか。

「姉ちゃん、もうすぐ派遣終わるんだろ？　紺野さんにこれ以上迷惑かけんじゃねーぞ。俺のやる気があっても、平加戸の弟だからって理由で断られる」
「うっ」
「社会人から成人チームに変更してくれないかな……社会人でも、俺より下手なヤツいっぱいいるし。姉ちゃんの元カレより、体力も技術も俺の方が上」
「そんな自信過剰な文言、止めときなさい」