ひだまりHoney
上から目線の台詞を言い終えると、弟が「送信」と呟いた。
「まさか、その自信過剰なコメント、そのまま送りつけたりしてないよね?」
「え?」
「凉太こそ、紺野さんに迷惑掛けないでよ。金曜日までお世話になるんだから」
いや……出来ればそれ以降も、迷惑を掛けないで欲しい。
弟がまた、ひひひと笑った。
「読みましょうか? えっとね……お久しぶりです。平加戸珠洲の弟の凉太です。この前は有り難うございました。直接会える機会がいつくるか分からないので、姉に無理言っちゃいました。すみません」
私はうんうんと頷いた。
「俺、やっぱり紺野さんとプレーしたいです。フットサルメンバーのみなさんに、俺も参加して良いか、聞いてみてもらえないでしょうか」