ひだまりHoney

松戸さん桃宮さんのふざけ話に、紺野さんと美都里さんが突っ込みを入れ、大田原さんが穏やかな笑みを浮かべる。

私はとても幸せだった。

カシスオレンジから、ファージ-ネーブル、巨峰ソーダに梅ソーダ。

あまりお酒は飲まないし、強い方でもないけれど、場の楽しさと雰囲気に流されるように、様々な色を飲み干していく。

次は何を飲もうかとメニューに手を伸ばせば、紺野さんにメニューを取り上げられてしまった。

「とりあえず、そのくらいにしといてもらえる? ちょっと目が眠そうだ」
「……えー」
「話したかったんだろ? このままじゃ出来なくなる」
「……わかりました」

渋々頷いてみたけれど、美都里さんの手の中にあるお酒に目がいく。果実が入っているそれも美味しそうだ。

「うぅぅ」

短い苦悶の声を発しながら、美都里さんの手元が傾いた。果実の混ざった液体が少しだけ零れた。

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