ひだまりHoney

「すっ、すぐにお茶入れますから、あっちに、あ、えっと、デスクでお待ち下さい!」
「正直な気持ちを言うとね、ボクは君と離れたくないんだよ」
「いっ、いえ、適度な距離は絶対に必要です。わぁっ! それ以上こっちには、ちょっと……来ないで」

ホラーさながらにがくがくと口元を震わせながら、係長が私に近付いてくる。

あまりにも怖すぎて、涙が込み上げてきた。

「眺めて、たまにちょっと触れるくらいで良かったのに、君がボクから離れようとするから……ボクも行動を起こさないといけなくなるじゃないか」

尋常じゃない様子に、足がすくむ。

「好きなんだよ。僕と付き合わないか?」
「私、係長の事、そんな風に見たことは」

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