ひだまりHoney

紺野さんが重々しく息を吐いた。胸がちくりと痛む。ごめんなさい。

「……わかった。ちょっと場所を移そうか」

そう言って、紺野さんが歩き出す。私たち二人もそれに続けば、すぐさま彼が大仰に振り返った。

「お前ら、ついて来んな!」

私たちのそのまた後ろに並んだ松戸さん桃宮から「ちぇっ!」という声が上がる。

渋々彼らが離れていくのを確認し、紺野さんはまた背を向け歩き出した。

目の前の大きな背中をじっと見つめた。

それもこれも私の不注意が原因だ。

久しぶりに会った紺野さんを傷つけてしまったし、美都里さんも不快にさせてしまっただろう。

沈んだ気持ちを引きずりながら、黙って彼を追いかける……追いかけるしかない。

公園に差し掛かって、突然、紺野さんが立ち止まり、また振り返った。

つられて私も後方に目をむけるが、あの双子風二人組の姿はなかった。

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