ひだまりHoney

紺野さんと一緒に暮らせる。そうしたら――……。

「ここ最近、仕事が忙しくて珠洲に会えなかったけど、一緒に暮らせば……俺が帰る場所に珠洲がいる。毎日顔が見れて、言葉も交わせて、元気までもらえる」

私が思ったことを、紺野さんが言葉にして並べていく。

「まぁ、しばらくは凉太君を含めて三人でも良いし。あ、ピースも含めてやって。前に晃が、木村は犬が苦手だとか言ってたし、引き取るなら俺の方かもしれない」

夢をみているようだ。

でも、夢で終わりになんてしたくない。

紺野さんの頭の中にあるビジョンに近づきたい!

エスカレーターを降りるとすぐに、私は足早に紺野さんの隣に並んだ。

「……だったら、食事作ります。口に合わなかったらちゃんと言って下さい。お料理頑張りますから」
「有り難う……でも俺も晃も自炊しないから、冷蔵庫には酒くらいしかないぞ。買って帰るか」
「な、何が良いですか……ど、どうしよう」

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