ひだまりHoney
「や、やめてっ」
「声出さないでよぉ」
耳元で囁いてきたざらざらする声に、恐怖が込み上げてくる。
……誰か助けて。
周囲に立つ男性を見上げると同時に私はある事実に気付き、凍り付いた。
右隣の男も、左隣の男も、目の前に立っている男も、私を見下ろしてニヤニヤと下品な笑みを浮かべているのだ。
……嘘。もしかして私、囲まれてるの?
男達が自分を覆い隠す壁のように見え、恐怖に声が詰まった。
背後の男の手がブラウスの中に潜り込み素肌に触れる。涙が込み上げてきた。
……お願い、誰か助けて!
指先がブラジャーに触れた瞬間、男の腕がぶるりと震えた。
「おい!」