ひだまりHoney
「えっ……平加戸さん、ひっどーい」
「俺たちバカじゃないのになー」
「違います。そんな風に思ってませんから! 紺野さんもそういうこと言うのやめてください!」
私が叫ぶと、松戸桃宮コンビが、顔を見合わせてニヤリと笑った。
「聞いた? そんな風に思ってないって」
「じゃあ仲良くしてくれるよね。平加戸さん」
「……えっ」
「ほーら、今、関わりたくないって顔しただろ? お前ら諦めろ」
紺野さんはぷっと吹き出してから、双子のような二人に意地悪く言い放つ。
後ろに立つ紺野さんを睨み付ければ、彼は持っていた鞄をデスクの上に置き、素知らぬ顔で大田原さんの元へ歩いて行った。
「どう? 進んでる?」