ひだまりHoney

見たいと思う気持ちはすごくある。

でも見るためには、美都里さんのように男たちの隙間に入っていかなくてはいけないのだ。

完全に動きが止まってしまったとき、紺野さんと目が合った。

咄嗟に俯いてしまい、ちょっとだけ後悔する。今のは露骨すぎたかもしれない。

「ほら、お前ら席に戻れよ。仕事仕事」

明るい声音に恐る恐る顔を上げれば、紺野さんは気を悪くした様子もなく、二人を手で追い払ってから、自分も二歩ほど脇にずれた。

「はい、どうぞ。辛辣な感想、言ってやって」

紺野さんは腕組みをし、子供のような笑みを浮かべた。

「有り難うございます。すみません」

頭を下げてから進み出し、私は美都里さんの横に立った。

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