ひだまりHoney

『夜分遅くごめん。紺野です。今、帰宅中。電車の中で暇だから、メール送ってみた。いよいよ仕事も大詰め。イベント成功目指して、頑張ろうな』

スマホが震えたとき私は熟睡中で、そのメールに気付いたのは、出勤すべく家を出た後のことだった。

紺野さんのメールに、すぐさま木村さんが返信をしていた。

それにまた紺野さんが返信をして、少し経ってから木村さんがテンションの高い返信をする。

そこでメールのやりとりは終わっているけれど、きっと私を含めてのやり取りが終わっただけだろう。

何故かというと、木村さんの最後のメールは質問口調だったからである。

きっと、紺野さんは私が寝ているかもしれないと予想し、木村さんとだけのやり取りに切り替えたんだろうなと思えた。