ひだまりHoney
「なっ!?」
「――痛っ……」
思わず荷物を落としてしまった。
そしてそれは高そうな靴の上に落下してしまい、大田原さんは身を折り苦痛の表情を浮かべている。
「す、すみません! ごめんなさい!……変なこと言うから、びっくりして」
「いえ、このくらい平気です」
「突然、どうしたんですか?」
「そうですね、突然すぎましたよね。まずは友達からと言うべきでした。友達として、これから一緒に夕食でもどうですか?」
あんなに重かった包みをひょいと持ち上げると、大田原さんは綺麗な笑みを私に向けた。
足を後退させながら、私はもう一度問いかけた。
「で、ですから。どうしたんですか、大田原さん?」