透明の向こう側
欠片
長閑な日だったと思えたら良い。




そんなことをぼんやりと考える。



鉢植えに目を向けると土が乾いている。
観葉植物の水やりは私の日課だ。




キッチンから温かな香りが漂う。




私は自室へ戻り、支度をする。



鞄にノート、筆記用具、財布、ハンカチ・・・。



「あと、何が必要だったかな・・・。」





「え・・・っと、カメラだ。忘れずに入れないと。」





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