【完】女王様と、ナヨナヨくん。
女王様の告白
普段とは違って、今日は緊張した面持ちで登校した。
ザワザワした校内の音も、いつもと違って耳に入ってこない。
自分のドキドキという鼓動が聞こえるだけ。
教室に入ってきた私に飛鳥が気付いた。
「レーラちゃんおはよー!」
「…おはよう。」
飛鳥は私の態度に少し首をひねったあと、理解できたようで手をポンと叩いた。
「あっ、緊張してるの?レーラちゃんなら大丈夫だよー」
「はぁ?レーラちゃんなら大丈夫…?何を根拠にそんなこと言ってるのよ」