【完】女王様と、ナヨナヨくん。







「西さんて、細いのによく食べるね」


「そうかしら?普通よ」



「いや、三人分くらいの弁当持ってきといて何言ってんの?言っとくけど、俺、一人前分くらいは食べてるからね?」




こうやってお弁当を食べるようになって、少しずつ色々と話すようになった。


やっぱお弁当の力は偉大ね。
(作ったのは私ではないけれどね!!)





だんだん分かってきたことなんだけれど。
原田くんは、なんだか……ナヨナヨ系って言うのかしら?



決断力がいまいち足りないし、優柔不断だわ。



何でも白黒はっきりさせたい私とはまるで逆。
思いのほか、正反対な性格みたい。



あぁ、なんだかイライラするわ。
こんなに思い通りにならない相手は初めてよ!




< 15 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop