【完】女王様と、ナヨナヨくん。

「じゃあ、レーラちゃんが村井くんと同じクラスになりたくて先生を脅したこととか……」



「何の面識もない原田くんに、私と付き合いなさいと命令形で言い放ったのは……ワガママではないと？」




「……えぇ」



「一般的にはワガママ、もしくは恐喝ですからねー。こーゆーの。」



「飛鳥は私を責めているの！？仮に私がワガママだとしても、それがいけないの？そんな私の不出来だと責めているの！？」



「…そんなことない。でもね、正直であることがすべてじゃない。その意味が分かれば、原田くんとはきっと…うまくいくよ。」



…いまいち、よく分からないわ。
いちいち聞かないといけないなんて情けない限りだけど


「飛鳥……」



「これ以上は言わない。自分で考えなよ」




なんだか、核心をつく前に放置されてしまったわ。



正直であることが全てではない…
どういうことなのかしら




彼を知れば知るほど、謎が増えていく。