【完】女王様と、ナヨナヨくん。
その日のお昼。
「今日のお昼は、ミラノサンドよ。」
「へぇ、今までのお弁当を見る限り、西さんちは割りと和食派なのかと思ってた。」
「うちには、和洋中の料理人がそれぞれいるから何でも作れるわ。」
和食が多めなお弁当にしてたのは、あなたが好きなのかと思っていたからよ。
「でも、何で突然ミラノサンドにしたの?」
「……飽きたからよ。」
「そうなんだ?」
こうやって、飽きたと言えば。
誤魔化せる。
それが私の結論だった。