【完】女王様と、ナヨナヨくん。
と、腕を振り上げた瞬間、
「レーラちゃんーおはよー!」
飛鳥が教室に入ってきた。
この凍りついた空気が読めないのか、ヘラヘラした様子だわ。
「いやー、遅刻するかと思ったー」
「……飛鳥、何かしら?」
「朝からなーに怒ってんの?低血圧なひとにはそのバイオレンスはキッツイよ?」
「……うるさいわ」
「だからー、何に怒ってんの?」
「ツイッターよ。」
私のスマホのツイッター画面を見て、飛鳥はあぁーと納得の声をあげた。
「みんな、これはひどいわー。レーラちゃんが可哀想!さすがに失恋はねー」
飛鳥がそういうと、少しクラスメイトはざわついた。
少し、申し訳なさそうな顔をして私を見てきた。