【完】女王様と、ナヨナヨくん。
そう返事をしたら、料理長は呆れてため息をつかれた。
……何よ?
料理長は手際よくご飯を炊く準備をしながら、私をチラリと見てきた。
「…その調子で、言いたいことを伝えてきてくださいね。」
「…え??」
「他人に最高の言葉を借りて、それで告白して、それで満足なんですか?
怜羅さまは、言いたいことをちゃんと言わなきゃ。そうじゃなきゃ、何一つ伝わらないですよ。」
……それもそうね。
何だか、最高の言葉を求めていた自分がバカみたいだわ。
「ふふ…そうね。」