理想の恋愛関係

優斗君との穏やかな友達付き合いは順調に進んでいった。


食事に誘えば余程忙しくない限り来てくれたし、約束を忘れられる事もなくなった。


最近は優斗君も笑うようになって来て、段々心を許してくれているのを感じる事が出来た。


それだけで幸せで満足だった。


そんなある日、優斗君から買い物に誘われた。


今までじゃ考えられない事だった。


優斗君からの誘いも珍しいけど、しかもショッピングだなんて。


……何を買いに行くのだろう。


以前付き合っていた時に、何回か買い物に出かけたけれど、全て私の買い物に付き合って貰っただけで優斗君は何も買ってなかった。


どんな店に行っても、大した興味を示さなかった。


わざわざ私を誘う買い物の正体が気になって、そして優斗君に誘って貰えた事が嬉しくてその日はなかなか眠れなかった。