理想の恋愛関係
しばらくすると、袋小路さんは妙にもじもじとしながら言った。


「ここじゃなんですから、どこか落ち着いたところで食事でもしながら……」


結局、食事がメインなのか……ウンザリしたけれど正直私もお腹は空いて来ていた。


これ以上イライラとしない為にも食事をして落ち着いた上で、二度と優斗君とのデートを邪魔しないように念を押した方がいいかもしれない。


そう結論を出し、袋小路さんに素っ気なく言った。


「分かりました。
私も言っておきたい事が有るんで移動しましょう」

「あっ、はい」


袋小路さんは妙に嬉しそうな笑顔を見せると、私を促すように歩き始めた。
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