理想の恋愛関係
その後は修羅場だった。


私は兄に優斗君から言われた事をぶちまけ、兄は怒り彼の会社との取引を止めるとまで言った。


優斗君は青ざめていたけれど、それでも私との別れの決意は変わらないようだった。


後で兄に聞いた話では、優斗君の家と会社は私が想像していた以上に財政が厳しいそうだ。


だから私達栖川家との仲違いは、相当のダメージになったようで彼は困窮しているとの事だった。


彼は報いを受けたけれど、私はいつまでも落ち込んだまま立ち直れなかった。


プライドはボロボロだった。


一人で幸せな結婚生活を夢見ていた自分が情けなくなる。



こんな気持ちにさせた優斗君に対して、いつまでも憎しみを抱いていた。
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