理想の恋愛関係
「私は、ずっと優斗君が好きで、他の人なんて考えられなくて……だから今本当に嬉しい」


優斗君を見つめながら、もう何度目かも分からない告白をした。


「優斗君と友達になれて嬉しかったけど、本当は恋人同士になりたかった」


震える声でそう言うと、優斗君は優しく笑いながら私に腕を伸ばして来た。


優斗君の腕はそのまま私の背中に回り、そっと抱き締めてくれた。


「……!」


もう言葉も出で来ない。


でも……今日、私は優斗君の彼女になったんだ。


ようやく叶った願いと、ずっと求めていた温もりに胸がいっぱいになる。


夢の中に居る様な気持ちで、優斗君に背中に腕を回した。
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