理想の恋愛関係
また連絡するって、どういうつもりなのだろう。


まさか、寄りを戻したがっているのだろうか。


もしかして龍也、彼女に振られた?


10歳近く年が離れていたし、有りえない話じゃない。


いくら龍也が若作りしていたとしても、奴ももう30歳になる。


学生とじゃ話題も合わないだろうし。


そんな事を延々と考えていて、ハッとした。


龍也の事なんかで頭を悩ますなんてどうかしてる。


不誠実な男となんて、関わってる場合じゃない。


もし、また連絡が着たら無視しよう。


着信拒否にしてもいいかもしれない。



そう思っていたのに、その10日後、私はしつこい龍也に流され呼び出しに応じ、高級レストランのテーブルに彼と向き合い座っていた。
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