理想の恋愛関係
ホテルに着くと、真っ直ぐエレベーターに向かった。


ここで龍也に絡まれてイライラしたけれど、結果優斗君と付き合えた。


本当に思い出深い場所。


今日は龍也もいないだろうし、邪魔は入らない。


もし入ったとしても、今の私と優斗君の間には誰も入れない……とは言い切れないけど、今日のデートでずっと距離が縮んだ気がする。


もう片思いとは違う。


もう少し自信を持たないといけない。

この前みたいに、嫉妬して失敗しない為にも優斗君との関係に自信を持てるように頑張らなくては。


そんな事を考えながら、優斗君に必要以上にくっ付いてレストランに向かう。


止めてくれって振り払われる事も無い。


ああ、幸せ。


これから素敵なレストランで食事だと思うと、更に嬉しい。


お腹も空いてきたし。


あと、少しでレストランに着くかと言うところで、

「緑!」

荒々しい声で呼び止められた。
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