今日私は死にました
「さっきも言ったけど今処方されてる薬を決められた通りに飲まないと大変なことになるよ。辛いから沢山飲んだって絶望感には代わりないでしょ?だからキチンと先生の言うことに従いなよ。」
返事に困る。
そうだねと口では言うものの、だってもうこの状態で時を過ごしてきたの。まるで息を吸うのと同じくらい普通なことと同じレベルなんだよ私にとって。
「この部屋を一人で住んでるの?見たところ新しいけど家賃高そうだね。」
これも返事に困る。
確かに新築アパートで広さ的にも下手をしたら一家族だって住めるような場所に一人で住んでるのは変だよね。
「……家賃は……。払ってない。」
家賃どころか光熱費すら払ってない。全部合わせて15万はするだろうか。優ちゃんは変わらず支払いを続けてくれている。
雅巳君は特に表情を変えず、むしろ興味すら沸いていないその表情を私の言葉を軽く流して周りを見渡している。
「でも俺のマンションの方が広いから俺の勝ちね。」
返事に困ることを言うのが得意としか思えない彼の言動。