今日私は死にました
「腕枕は要求しないでね。腕がしびれて外す時も起こす可能性が強いから。」
私の布団に彼が先に横になり、最初からついていない寝室の電気で真っ暗でも無い空間で二人で横になる。
私の服を着て、私のシャンプーの匂いがする彼が横にいて、またしてもドキドキしてしまい。もしかしてセックスするのかな。でもキスとかするのかな。
そう考えてつい雅巳君に背中を向けてしまう。
「そっち向かないでよ、寂しいよ。」
「…………………。」
「受け答えの無い人間は嫌いと言ったよね?ルイ、こっち見てよ。」
「………………ん。」
こっち見てよと言われて素直に彼の方を見ると、彼は私の方に身体を向けてかなり近い至近距離でお互い向かい合った状態になっていた。
寝室のドアを閉めていないからリビングについている電気が漏れて、顔の表情などはハッキリわかる。
雅巳君の顔は、何も変わらない。
ただ真っ直ぐ私を見ては、パチ、パチとゆっくり瞬きをしている。
こんなに近い距離で見つめられると抵抗どころか何かされるんじゃないかと、恐怖とか不安より期待をしてしまう。
求めてはダメなのに。
本当はこの布団は、私と優ちゃんが使っていた布団なんだ。
彼が使っている枕は優ちゃんので、掛かっている布団は優ちゃんといつも取り合いしてた。
優ちゃんじゃなくて寂しいじゃなくて、優ちゃんのモノを使わせている雅巳君に悪い気がする。