今日私は死にました
欲しかった
優ちゃんが欲しかったのに
ずっと待っていたのに
今更だよ
雅巳君と出会って、私は彼に助けられたの。
助けて欲しかったのは優ちゃんだったのに、いつのまにか変わっていたんだよ。
もう優ちゃんの温もりは私の欲しいモノじゃない。
もう優ちゃんを、
愛することなんて出来ない。
「離してっ!!!」
ドンっ!!!!!
優ちゃんを強く突き飛ばして、ようやく離れる。
「………んだよ。結局お前だって俺が払ってる家賃で昨日の男とヤりまくってるんだろ!?お前だって同じじゃねーかよ。」
「…………………ハァッハァッ。」
「ここ解約するから昨日の男に食わせてもらえよっ!!俺はもう関係ねーからなっ!」
「……ハァッハァッ……ううっ……。」
「生意気な顔しやがって。手出さないだけ有り難いと思えよ。」
「ううっ……ハァッ……ハァッ…。」
「……ルイ?」
息が出来ない。苦しい……、口を大きく開けて呼吸を整えようとするが出来なくて涙もヨダレも垂らしてうずくまる。
「はぁっ!?マジかよっ!」
優ちゃんの声がどんどん遠くなる。マジかよっは私だって言いたいよ。
アンタのせいだ、アンタのせいだ、私は
雅巳君に殺されるハズだったのにっ!!!
優ちゃんの声はもう聞こえなくなる。今度は視界がぐにゃりと曲がり、水の中にいるみたいにぼやけていくが、上から黒いモノがゆっくりと下に向かっていく。
今目を閉じたら今度こそ
死んでしまうかもしれない。