今日私は死にました
「今日弥生の子供が遊びに来たのよ。」
「へぇ?チー君大きくなった?」
「他人の子供は大きくなるのが早くて参るわ。」
弥生は優ちゃんと別れた次の人とめでたくゴールインをして、一児の母として頑張っている。
弥生
無題
『優とは別れました。今更ですが、本当にごめんなさい。優とは最初に出会った時から良いなと思ってしまいましたが、ルイと出来た時にこの気持ちは抑えようと思っていました。
ルイの携帯を勝手に見た優から私に連絡をしてきたのが始まりです。
優はきっと私からだと言っていたと思いますが、私はずっと拒んでいました。一度二人で会ってからは、私はもう隠していた気持ちが爆発したかのように彼を愛してしまいました。
でもどうしてもルイのことが気になり、口論は耐えませんでした。
何を言っても言い訳に聞こえるし、信じてもらえないかもしれませんが、いつかもしルイと戻れるなら私はもうルイを裏切らないことを誓いたい。
本当にごめんなさい。』
許すことは出来ないと思っていたが、背中を押したのは雅巳君だった。
「何度も連絡くれてた弥生でしょ?」
「………偽善者弥生ね。」
「フフっ。彼女も消えない傷を負ったんだよ。許すことも怖いけど、このメールで更に嫌われるかもしれないという不安は計り切れないだろうね。」
「……………………。」
「もう裏切る理由はないんじゃない?少なからず、僕が弥生に手を出すわけないよ。」
裏切られる理由はもうないか。
『もしもし?………弥生?』