今日私は死にました



戻りたいと願えば願うほど


この【今】生きていることがたまらなく嫌になる。


目に見える依存のように、デパスをラムネのように少しだけ舐めては噛み砕く。


舌の上には珈琲とは違う苦味が口の中で広がるが、この苦味で「まだ死ぬわけにはいかない」と思えるのが不思議なのだ。



嫌な思考を吹き飛ぶかのように睡魔が襲い、ご飯を食べないで寝てしまう。


一番辛いのは、



目を開けたときの頭痛と、動かない頭の中のハズなのに包み込まれるような絶望感。
何処かで誰かが笑っている気がする。こんな私を。誰かが。



早く死ねよ


なんで生きてるの





合成ハーブや覚醒剤で多幸感で嫌なことを忘れられることは簡単だ。
そうじゃない、そうじゃないの。違う種類の生き地獄を感じるのはまっぴらごめん。



ただたんに、



優ちゃんを好きだった感情を消したくないだけ。



ただ、






それだけなの。



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