今日私は死にました

「…………………。」



「………………何？」





少しだけ離れた窓から外をボンヤリと眺めていた時に彼の冷めた視線に気付く。




「ルイの目は嫌いかもね。絶望に満ちているフリして何処かで出口を探している瞳。」



「あら、ありがとう。私も雅巳君の哀愁漂う哀しい目はとっても嫌だわ。気が合うね。」



「……扱いにくいことを言うね。」



「私は貴方に取り巻きする女じゃないから。」



「よっぽど彼が好きだったんだ。」



「は？」



「無意識に彼を探してるの？ルイからは美化された彼の面影を求めている雰囲気がわかりやすくて、



「…………………………。」








とっても不愉快だ。」




チョコシェイクが底を尽きかけたのか、少しだけ音を立たせて直ぐにゴミ箱に捨てに彼は席を立った。




無意識に優ちゃんを探してる？当たり前な事を言われて不愉快になる理由が見当たらない。
雅巳君にも言っても良いくらいだよ。




なぜ、貴方は優ちゃんじゃないの？って。