今日私は死にました
自宅に着いて倒れこむようにソファに寄りかかる。
疲れた。
何かが疲れた。
知らない人間と顔を合わしながら仕事を昔はしていたくせに、今はこんなに疲れるなんて。
もう何もかも忘れて化粧を落として横になりたい。化粧をしている事が急に嫌になる。
立ち直りが出来ない程弱々しくなる、支えがないと潰れてしまいそうになる自分。
さっさと潰れてしまえば楽なのに。
洗面所に行ってクレンジングオイルを手のひらに乗せて鏡を見ながらもう一人の私を落としていく。
幸せとは遠縁の幸の薄い素っぴんが映し出されて直ぐにタオルで目を伏せた。
見たくもない、何もかも。