今日私は死にました


私服もさっさと洗濯機に放り投げて部屋着に着替えていつもの定位置に座る。



テレビなどはつけない。人の顔なんて見たくないし、全力で存在アピールする芸人や自分の自虐ネタを面白可笑しく話す女優なんて観てて疲れてくる。



決して時計が過去に戻ることない秒針をただ見つめるだけ。
時おり目を瞑るが、睡眠に落ちるわけではない。



求めていない明日へと無言で抵抗しながら今日という日を終わるのを静かに待つのだ。







ヴーッヴーッ
ヴーッヴーッ……




全然静かに終わらない。


いつもは鳴らない携帯がやけに今日は鳴る。


最近充電をキチンとしているから、サイトからの宣伝メールが毎日届く。
だけどメールの拒否の仕方がわからないし、そこまでイチイチ携帯を触りたくない。





バックの中で震動する携帯の画面を見ては、感情すらもう沸かない名前の表示に携帯の電源を切った。






着信あり



弥生







そんな名前の女がいた。


あぁ、


私の優ちゃんを奪った女ね。








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