【完】★☆恋愛パスポート☆★
「恋愛パスポート」が切れたからだ・・・・そう思った私は

1限目終了後、

奈優のクラスに行ってみた。


「奈優。」私は廊下から、勉強している奈優を呼んだ。

「どうしたの、奈々ちゃん。目が真っ赤だよ。泣いてたの。」

「和真が・・・別れたいって・・・・」私は再び涙がこぼれた。

「あ~和真も今の成績だと志望校は、まだ無理だから、本気で頑張るって言ってたから

ね・・・・」

「奈優、知ってたの?」

「うん、で、映画研究クラブなんだけど、

私たちはもう引退するから、奈々ちゃんあとお願いできないかしら・・・・」


「えっ・・・」私は絶句した。クラブまで辞めちゃうの?・・・・心の中で叫んだ。


「ごめんね、奈々ちゃん。元気出して。これ部室の鍵だから・・・」

そう言って、奈優は、私の右手を強引に開け、手のひらに乗せた。



キーンコーンカーコン・・・・


「あっ、じゃあよろしくね。」奈優もあっさり教室に戻ってしまった。





私はクラスには行かず、泣きながらそのまま学校を早退した。






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