【完】★☆恋愛パスポート☆★
「はいよ」

おばあちゃんは、またA~Zまでのカードを並べた。


「いいかい、今より辛い思いをするカードもあるから・・・よく考えて、

覚悟を決めて、選びなさい。1枚、50000円だよ。」


「50000円、私はびっくりした。そうか・・・前回は入学祝いだったから・・・

おばあちゃん、とりあえず、お金貸して、家に帰ったら渡すから・・・」


「しかたないな・・・いいよ。さあ、どれにする?」


私はA~Zまでのカードをよ~く眺めた。


「じゃあ和真のKにする。」


「Kだね・・・よし。」おばあちゃんは、前回の時と同様にかわいいケースに入れてくれた。


「いいかい。前回と注意事項は変わらない。きちんと守るように。」


「はい。ありがとう。おばあちゃん。」

私はそういうと、笑顔を取り戻し、そのビルから出て行った。
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