【完】★☆恋愛パスポート☆★
翌日、気分が重い中、私は大原駅へ向かった。

1人はさびしい・・・・・まだ自分が和真と別れたことが受け入れられなかった。

電車の中でみんなの楽しそうなわいわいした声が羨ましくさえ感じた。


そして旭丘駅に着いた。

いつものように「おはようございます。」と駅員さんが挨拶をしながら立っていた。


「ん？なんか声が違う？気のせい？」

いつもなら、素通りだったが、女の子たちが少しだけ改札口にたまっていた。


そこからは、こんな声が聞こえてきた。

「前の駅員さん、研修期間終えて、別の駅へ移ったんだって・・・」

「へぇ・・・そうなんだ。」

「超かっこいいよ、あの新しい人・・・」


私はそれを聞いて、後ろを振り返り、

駅員さんを見たが、駅員さんも、ちょうど後ろを向いていて、顔が見えなかった。


私は、たいして気にも留めず、高校へ向かった。
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