【完】★☆恋愛パスポート☆★
【放課後】

私は、1人部室にいた。でも一人になってしまった悲しみがかえって襲ってくるので、

帰ることにした。和真も奈優ももう来ない。


1人とぼとぼと歩いていると、前方に奈優の姿が見えた。

私は、思わず駆け寄ったが、奈優の鞄に、クマのマスコットがないことに気づき、

声をかけるのを止めた。


私は、その悲しみを吹っ切るかのように、桃華に電話した。

「ねぇ、あれ、行こうよ、今日。」

「どうしたの?奈々、うん、いいよ。」

「じゃあ、6時に栄街駅でね。」

「オッケー、楽しみ。」


私は電話を切ると、駅まで走り、家へ帰宅した。

新しい駅員を見るのをすっかり忘れて・・・・・・・・
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