【完】★☆恋愛パスポート☆★
【栄街駅】

私は、最近、驚くことばかりだなと思いながら、桃華にメイクをしてもらっていた。

桃華にもこんなことは言えない。夢乃にもホストの件は言えない。

輝と私の秘密。そう思うとなんだか照れる。

「よし、完成!」桃華が言った。

「ありがとう。じゃあ出発・・・」



そうして、私たちはまたキラキラしたビルの中の輝のいる店へ入って行った。

「あの輝さん、いますか?」桃華は一番に聞いた。

「はい、かしこまりました。ただいま、お呼びいたします。」

すると、またド派手な輝がやってきた。

「やあ、また来てくれたんだね。愛ちゃんと奈々ちゃんだったかな?」

「ありがとう。覚えててくれたんですね。」桃華は嬉しそうに答えた。


ところが輝は、すぐに別の指名が入り、挨拶程度で終わってしまった。

私たちは、別のホストと適度に楽しみ帰ることにした。


すると、輝がやってきて、桃華にばれないように、何かを私の鞄の中にまた入れた。

なんだろう?



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