【完】★☆恋愛パスポート☆★
ふと目が覚めたら、猛がすっきりした顔をして、私をベッドの上で見ていた。

「きゃぁ」私は思わず布団をかぶって顔を隠した。

「奈々、ありがとう。だいぶよくなったよ。」

「本当?」そういって布団からちょこんと私が顔を出すと、

猛は私の頭を撫でてくれた。

「かわいいな、奈々は。俺が初めて本気になった女だ。」

「えっ?」私は嬉しくて・・・・

「ねえ、もう一回言ってぇ。」

「かわいいやつだな、奈々、俺はお前を本気で愛してるよ。」

「わたしも・・・猛・・・」

そうして、2人は再び愛を確認し合うかのように

ベッドの中にもぐっていった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「あ~今何時?」

「う~ん、4時半だよ。」

「ひぇ~まずい。猛、一旦、私抜けていい?また戻ってくるから・・・」

「どこか行くのか?送ってやるよ。」

「う~ん、多分電車の方が早いから、待ってて。」

私は、そういうと慌てて服を着て、玄関を飛び出し、栄街駅へ向かった。
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