【完】★☆恋愛パスポート☆★
翌日、私は、約束通り1時にカフェで、和真を待っていた。

和真は5分遅れてやってきた。

「いやあ、ごめんごめん。」

「うん、いいよ。」私は答えた。

「それで、話って?」

「うん。、私高校辞めようと思って・・・」

「えっ?何言ってんだ?」和真は驚いた。

「前に話した猛と一緒に誰も知らない街で暮らすの・・・」

「おいおい、奈々、しっかりしろ。お前最近変だぞ。」


和真は私を睨みつけるかのように、見ている。


「うん、よくわかってる。でももう決めたんだ。

和真だけには言っておこうと思って・・・・・」

「おい、待てよ。俺は反対だ。第一、その猛って男、信用できるのか?」

「私をすごく愛してくれている。私を必要としてくれているの。」

「お前、後悔しないのか?おい。」

そう言いながら、和真は荒い口調で私の右手をつかんだ。

「行かないほうが、後悔しそうだから・・・・・」

もはや和真は何も言えなかった。

和真は強い衝撃を受けた。

奈々の決意はもう揺らがないと確信したからだ・・・・・

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