【完】★☆恋愛パスポート☆★
私は、かなり長い間寝ていたようだ。

車はもう止まっている。辺りを見渡すと綺麗な山々が見える。

猛はいない。

私は、車から降りた。

なんもない、本当になんもない・・・・

辺り一面田んぼに畑・・・・ここは一体どこ???


呆然としていると、猛が声をかけた。

「奈々、起きたかい?気持ちよさそうに寝てたぞ。今荷物入れてたとこだ。」

「えっ、どこに住むの?私も手伝うよ。」

「あそこだよ。」そう言って猛が指を差した先には、とても古く小さい一軒家があった。

「へぇ・・・」私は荷物を持ち、猛の後をついていった。

おそるおそる中を見ると、部屋はかなり汚れていた。

「猛、先に掃除したほうがいいよ。」

「そうか、そうだな・・・・」

「よし、私、頑張る。」


そういって夢中に掃除をしていたら、あっという間に辺りは真っ暗になっていた。


そして、猛は「ご飯を買ってくる。」そう言って、私を1人家に残した。
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