【完】★☆恋愛パスポート☆★
家で一人残された私は、早くも不安が出てきてしまった。

寝ていたから、この辺りの景色を全然見ていない。

ここはどこなんだろう?


猛はどこの県に行くのか、私になかなか教えてくれなかった。

「楽しみにしてろ。」そればっかだった。

私は、当日になればわかると思っていたので、そんなに問い詰めなかったが、

すっかり眠ってしまった。

「ここは何県???」



「それより、猛、遅いな。ついて行けばよかった。」


ゴソゴソゴソ ゴソゴソ


「きゃあ~~~~ごきぶり・・・・いや~~~ん。」

私のこの世で一番嫌いなもの・・・・

猛、早く帰ってきて・・・・・・・



あまりにも遅いので私は心配で電話をしようとした。


「うっそ~圏外・・・・ありえないよ。」

予想外にこれには困った。

携帯持ってる意味ないじゃん・・・・・



私は、猛に連絡も出来ず、ただ、待つしかなかった。


それから、1時間、2時間、3時間・・・・経っても猛は帰ってこなかった。


「どうしよう・・・・」





















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