【完】★☆恋愛パスポート☆★
私の心に不安と孤独が芽生えた。

猛、どこへ行ったの?

私は涙がこぼれた。

それでも、家の中の整理を再び始めた。

自分で決めたことなんだから・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


すると、外に車が止まる音が聞こえた。

私は、思わず、玄関を飛び出した。

「猛、猛、」私は大声で叫んだ。


「奈々、ごめんな。心配だったろ・・・・大丈夫か?」

私は泣きながら、猛にしがみつき、

「もう怖かったよ。心配で・・・」

と答えた。


「何があったの?」

「うん、夢乃の父さんがガンでなくなったんだ・・・

昨日、急に連絡が入り、夢乃が心配だったから、そばにいてあげたんだ。」


夢乃は私の親友であり、輝の幼馴染のお兄ちゃんである。


「え~そうだったの。で、夢乃大丈夫?」

「ああ、少し落ち着いたようだったから、戻ってきたんだ。奈々、ごめんな。」

「うん、いいよ。私は大丈夫。」

でも、私は安心したのか、ぞの場に座り込んでしまった。

「とにかく、何か食べよう。」猛はそう言って私を抱きかかえると家の中へ入った。
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