【完】★☆恋愛パスポート☆★
私はびっくりした。

猛がそこまで追い詰められていたなんて・・・・


「猛、何を言ってるの?」

「お前、ここがどこかわからないだろう?

俺、お前をここに連れてくるとき、レモンティーに睡眠薬を入れたんだ。

どこに行くかわからないままでいて欲しかったんだ。」


「えっ?なぜ?」

「奈々に俺と一緒に死んで欲しかった・・・1人じゃだめだったんだ。

お前が必要だったんだ・・・・だから、誰も知らない土地に来たんだ。」


そういうと猛は、私の前でまるで赤ちゃんのように号泣した。


「奈々、お願いだ。最後まで俺と一緒にいてくれるんだろ。俺はもう死にたいんだ。

奈々、ごめん。俺と一緒に死んでほしい。」


私は猛を抱きしめた。そして私も涙がこぼれた。


「猛・・・辛かったんだね、本当は・・・・・」
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