【完】★☆恋愛パスポート☆★
その時、玄関の目の前に急ブレーキをかけたタクシーが止まった。



「奈々、奈々」大声で叫ぶ和真。


玄関は鍵がかかっている。

和真は、慌てて、隣の窓に、石を投げつけた。


ガチャーンガチャーン


「奈々~~~おい、待てよ。」


「なんだよ、お前。」猛は言った。

和真は、邪魔をする猛を思いっきり回し蹴りし、奈々を持ち上げた。

そして目の前に落ちていたはさみで首をほどいた。


「う~~~ゴホッ、ゴホッ、くっ苦しい・・・」か細い声で奈々が言っている。


「奈々、奈々。俺だよ。和真だよ。しっかりしろ。」

和真は、奈々を抱きしめ、涙を流していた。


その涙が、奈々の顔にこぼれた。


その時、奈々は、目を覚ました。

「か ず ま・・・・・」



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