【完】★☆恋愛パスポート☆★
私たちは、いつものあの古い汚いビルに向かった。


「トントン」

「奈々です。おばあちゃん。」

そういうとおばあちゃんは慌てて扉を開けた。

「奈々、無事だったのか・・・よかった。」

「和真が助けに来てくれたの。」

「何があったんだい?」おばあちゃんは心配そうに聞いた。

私は、輝という人間はいないこと、猛がおばあちゃんに復讐しようとしていたことなど、

話をした。


「そんな・・・奈々、ごめんよ。大丈夫かい?奈々は関係ないじゃないか・・・」

おばあちゃんはびっくりしたかのように言った。

そして、おばあちゃんは涙を流しながら、私を抱きしめた。


「おばあちゃん、もうこんな仕事やめて。お願い。」

「・・・・・・・・」

しばらくの沈黙の後、

「わかったよ。でも最後に、1枚だけ使わせてくれ・・・・・・」



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