【完】★☆恋愛パスポート☆★
いよいよ入学式当日、


奈々の家の近くの川沿いには、綺麗な桜が満開を迎えていた。


奈々は、あの日からおばあちゃんと【恋愛パスポート】の話は、

一切していない。

って言うか、おばあちゃんはものすごく普通の今までと変わらないおばあちゃんだった。

あんな姿見たら、みんなびっくりするだろうな・・・・・

私は心の中で呟いていた。



「さあ、奈々行くわよ。」

お母さんの呼びかけとともに、

私は、ピンクのリボンに紺のスカート姿を、全身、鏡で確認した。

「よし!出発!」


外はポカポカと暖かな陽気で、

まるで私の入学式をお祝いしてくれてるようだった。
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