【完】★☆恋愛パスポート☆★
私は、もう歩けるようにはなっていたので、ゆっくりと和真先輩と大原駅まで歩いて行った。


駅に着くと、大きく手をふる奈優先輩がいた。


「奈々ちゃん、おはよう、大丈夫?」

恥ずかしいくらい大きな声で・・・・・


「あれ、なんで和真いるの・・・・あんた、優しいからね・・・

だから、‘いいひと’で、いつも終わるのよ。」奈優先輩は言った。


「お前こそ、なんでこんなとこまで来てるんだよ。高校の駅通り過ぎてまで、

普通来るか?」

「だって、奈々ちゃんのことが、すごく心配で・・・

和真、荷物持って、私がおんぶするから・・・・・」



私は、呆気にとられて、しばらく言葉が出なかった。


「とりあえず、もう歩けるんで、大丈夫です。ありがとうです。」私はそう答えた。
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