【完】★☆恋愛パスポート☆★
旭丘駅に着くと、
奈優先輩は、私の腰に手を回し、一緒にゆっくり歩いてくれた。
和真先輩は、荷物持ち。
朝日がまぶしく、道路には散った桜が絨毯を作り始めていた。
私は、先輩たちのように、‘人を思いやる心’を身につけたい・・・
心の中で、そう思い、2人に愛情のような憧れを抱いていた。
そうして、奈優、和真先輩は、1年3組まで、私を送ってくれた。
「じゃあ、奈々ちゃん、放課後ね。」
そう言って奈優先輩は、和真先輩と教室を出て行った。
教室に残された私は、とても寂しくなった。
また、すぐ会えるのに・・・・・・・・・・