【完】★☆恋愛パスポート☆★
「俺も正直に言う。俺は奈優をお前にとられたくなくて、お前に告白したんだ。
俺は中学からずっと奈優に片思いしてたんだ。
でも、今は違う。
お前が愛おしい。自分でも不思議だが、奈優より、先にお前を助けに来てる。
いつもの俺なら、とっくに奈優のとこへ行ってるはずだ。
俺は、お前の笑った顔が大好きだ。だから、笑え。」
「笑うんだ、奈々!」
奈々は、持っていたタオルで涙を拭いて、先輩の言うとおり、笑って見せた。
そんな奈々を見て、先輩は、ものすごく力強く私を抱きしめてくれた。
あったかい・・・安心する・・・・・私は心の中でそう思った。
奈優先輩、ごめんなさい・・・・・・私、和真先輩も好きみたいです・・・・・