【完】★☆恋愛パスポート☆★
駅に着いて1人歩いてると、

後ろから、和真先輩が「奈々」と追いかけてきた。

「先輩、奈優は、大丈夫でしたか?」

「ああ、あいつはもう大丈夫だ。今日、奈優と2人で話をしたらいいよ。

今日の朝、あいつ部室で、お前を待ってるから・・・」

それを聞いた瞬間、私は、ものすごい勢いで高校の部室まで、走り出した。



息を切らしながら、扉を開けた。

「奈優・・・・」

奈優の目は明らかに一晩中泣いてたを思われるほど、目が腫れていた。


「奈々、お願いがあるの。」


「なんですか?奈優、大丈夫?」


「うん。私は奈々が大好き。でも吹っ切ることにしたわ。

でもでもね、奈々を他の誰かには取られたくない。

だから、唯一、私が心許してる男、和真と付き合って欲しい。」


「奈優・・・」

私は、自ら奈優を抱きしめ、「ありがとう。わかった。」

そう答えた。


「でも、今までと何も変わらないから、ずっと仲良しでいようね。」

私は奈優を、もう一度抱きしめて、言った。


「うん、ありがとう。」奈優の目から、きらりとした美しい涙が流れた。
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